2012年11月27日火曜日

坂口恭平 新政府展@ワタリウム

日曜日に渋谷に行ったついでに、青山のワタリウム美術館へ。



ワタリウム美術館
・建築家マリオ・ポッタの建築彫刻美術館
・1990年開館
・コンテンポラリーアートの発展に国際的に貢献しているアーティストの参加を実現
・国際的アートにおける日本の位置の再検討を迫る場
(ワタリウム美術館HPより URL: http://www.watarium.co.jp/museumcontents.html

今更ながら、初めて訪れた。
外観とは裏腹に?内装はひっそりとしたアトリエ風でちょうどいい距離感だった。
美術館に多い広い部屋に作品があるタイプは、身体感覚から逸脱していて、自分にとって、あまり居心地がよくないだけによかった。
吹き抜けも狭い中に空間の伸びやかさを感じられた。
ただ、トイレはあまりきれいでなかったよう(同行者談)


展示は、ザ・坂口ワールド。
4階の壁にかかれたフローチャートはすごく良かった。
初めての人には、彼の膨大な思考が感じ取れる、いい展示だと思う。

坂口さんの感じていらっしゃる疑問は、自分もずっと感じていたことだった。
・建築は余っているのに、なぜ建て続けるのか。
・なぜ大金をはたいたにもかかわらず、土地の所有はできないのか
などは、自分が研究室に進んで行く指針になった想いだった。
しかし、僕は悩んで悩んで、ただそれだけだった。
そんな疑問を、アートとして昇華させて活動されている彼には学ぶところが多い。
6月に、「独立国家の作り方」出版記念パーテイーでその想いを告げた僕に対する彼の言葉が忘れられない。
「疑問を持つ事は大事だ。まずは、俺がどうやって進んで行くのかよく見ておけよ。」
これは、
「疑問を持っている。そして、坂口さんがやっているから僕はさらに先へ行かないといけないんですよ。」
と言った僕に対する応えだった。
二人とも明け方で酔っぱらっていたから、少し違うかもしれないけれど(笑)
しかし、僕はずっと見ている。そして、動きだした。
自分にできる事を着実に一歩ずつ。
今も建てる事には疑問を抱いている。
しかし、都市に積層する問題を洗い出し、自分のソリューションを考えている。
こうして動き続けていれば、また彼といつか出逢うはずだ。
そのときに、しっかりお話できるように、進んで行かなければいけないと思う。
そういう意味で、またやる気を頂けた。

展示は、今やっているのは「過去編」。
この後で、「未来編」がある。
チケットは入国パスポート。何度でも使える。
何度でも足を運ぼう。そして、たくさん吸収しよう。
そして、消化してアウトプットできるようにがんばろう。


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